◼︎開発を効率的に行えるようにする
通常、FlashAirにアクセスするにはアクセスポイントモードでアクセスします。
これはFlashAirを親機として、そこへアクセスしに行くということです。
しかし、パソコン上でそれを行うと、そのパソコンがインターネットにアクセスできなくなります。
インターネットへアクセスしたい時は無線LANルーターに、開発したことを試す時にはFlashAirに…といちいち切り替えていたら面倒ですよね。
そこで、FlashAirを自宅の無線LANルーターに子機として接続し、その子機にパソコンからアクセスする「ステーションモード」について簡単に説明したいと思います。
それを行うには、FlashAirのCONFIGファイルを書き換えます。
まずは重要なファイルをバックアップしましょう。
FlashAirをカードリーダーに挿入します。
このままだと何も見れないので、PC上で「隠しファイル」が見れるようにします。
Windows7の場合
エクスプローラを立ち上げます。
メニューバーにある「整理」から「フォルダーと検索のオプション」を選びます。
「フォルダーオプション」画面で「表示」タブを選び、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択してOKを押します。
Macの場合
ターミナルから以下のように入力します。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -boolean true
そしてFinderを再起動します。
killall Finder
もとに戻す場合、以下のように入力してからFinderを再起動します。
defaults delete com.apple.finder AppleShowAllFiles
隠しファイルが見れるようになったので、まずは設定ファイルをディレクトリごとバックアップしましょう。
FlashAirのルートディレクトリにある「SD_WLAN」ディレクトリをまるごとPC上のどこかにコピーしておきます。
これでバックアップ完了です。
ここからが本番です。
SD_WLANディレクトリの下のCONFIGファイルをテキストエディタで開きます。
APPMODEの変更
初期状態では「APPMODE=4」となっているかと思います。
これをインフラストラクチャ・モードのステーション動作「5」に変更します。
「APPMODE=5」
APPNAMEの設定
ブラウザ経由でアクセスするための名前を設定します。
ここでは「myflashair」とします。
「APPNAME=myflashair」
SSIDの設定
アクセスする無線LANルーターのSSIDを設定します。
これは一人ひとり異なります。ご自身の環境に合わせて書き換えて下さい。
例えばNECの無線LANルーターの場合、初期状態では「aterm-」で始まるので、その例を以下に記述します。
「APPSSID=aterm-abcdef-g」
パスワードの設定
無線LANルーターのパスワードを記述します。
こちらもご自身の環境に合わせて書き換えて下さい。
「APPNETWORKKEY=xxxxxxxxx」
上記4つを書き換えたら、保存をして下さい。
FlashAirをカードリーダーから取り出し、もう一度カードリーダーに挿入するとFlashAirにアクセスできるはずです。
Windowsからアクセスする場合はウェブブラウザから以下のURLを入力します。
http://myflashair/
Macからアクセスする場合は以下の通りです。
http://myflashair.local/
どうですか、アクセスできましたでしょうか?
もしアクセス出来ない場合、無線LANルーターで「MACアドレスフィルタリング」を設定していないか確認して下さい。
これは、無線LANルーターに登録したMACアドレスを持つ機器からしか接続を受け付けない機能です。
その機能が有効になっている場合、FlashAirのMACアドレスも登録しなくてはなりません。
FlashAirのMACアドレスは、カードの裏側に記載されています。
これで開発が効率的に行えるようになりますね。
[…] 以前の投稿で、ステーションモードについて説明しました。 […]
[…] 次にFlashAirのCONFIGファイルを編集し以下の2行を追加します。(ステーションモードを前提としています) […]
[…] これだけだとつまらないので、今度はステーションモードで試します。 最初に断っておきますと、ステーションモードはFlashAirアプリが使えません。 ここでまたまたトラブル発生。 ブ […]