はじめに
SpreadSheetで作成した表をRedmineのチケットで見せたい時に、表の変換を自動化するためのScriptを作成しました。
SpreadSheetからTextile記法への変換(以下コンバーター)には、Google Apps Script(以下GAS)を使用しました。
コンバーターの作成から公開までを2回に分けて紹介します。
目次
- GASとは何か
- 使用したAPIの紹介
- 処理フロー
1.GASとは何か
GASはGoogleが開発・提供しているプログラミング言語で、主にGoogleのサービスを操作する際に使われます。
今回はSpreadSheetの操作ですが、ほかにもGmailやカレンダー等の操作も可能です。
詳しくは、以下を参照してください。
2.使用したAPIの紹介
今回はTextile記法にするために、セルの背景やフォントの色を取得するAPIや、結合セルの取得等のAPIを主に使用しました。
以下の表で使用したAPIを紹介します。
使用したAPI一覧
API名 | 説明 |
---|---|
getActiveRange | 選択されている範囲を取得 |
getBackgrounds | 複数セルの背景色を取得 |
getFontColors | 複数セルのフォントの色を取得 |
getMergedRanges | 結合数を取得 |
getRange | 指定した範囲を取得 |
getValue | 単一セルの値を取得 |
getWidth | 指定した範囲の列数を取得 |
getRow | 最初の行を取得 |
getColumn | 最初の列を取得 |
getLastRow | 最後の行を取得 |
getLastColumn | 最後の列を取得 |
getTextStyles | 複数セルのテキストスタイル(強調、イタリック、下線、取り消し線等の有無)を取得 |
getVerticalAlignments | 複数セルの垂直方向の配置を取得 |
getHorizontalAlignments | 複数セルの水平方向の配置を取得 |
3.処理フロー
まとめ
コンバーターを使用して以下のようなことができるようになりました。
SpreadSheetで作成した表の範囲を選択します。
コンバーターを実行すると、このようにポップアップが出るのでコピーボタンを押すとクリップボードにコピーされます。
Redmineに貼り付けてプレビューを押すと変換された表が確認できます。
「SpreadSheetの表をTextile記法に変換してみた(その1)」は以上です。
次回は、作成したScriptを公開する方法を紹介します。
お付き合いいただきありがとうございました!