はじめに
今回は前々回構築したFlashAirアプリ開発のためのデバッグ環境構築を使用し、前回作成したソースコードを使用し、実際にFlashAirから情報を取得してみましょう。
今後FlashAirのAPIなどを使用し、開発を行っていきますので下記サイトをご参考ください。
参考:FlashAir™ Developers
1. FlashAirとの接続
1-1. Android端末とPCをUSBケーブルで接続後、前々回 の2-21の確認を行います。
1-2. 無事Android端末とPCが接続されていることを確認後、Android Studioを起動します。
1-3. Android Studioを起動後、パッケージ名の後ろに[(androidTest)]と記載している場所に、[SampleConnectionTest]という名前でクラスファイルを作成します。
※前回作成したクラスのクラス名を選択し、[alt + Enter]を押下するとTestクラスを自動で作成することもできます。
1-4. 作成したクラスに下記のソースコードを追記します。
内容については[2. ソースコードの説明]で説明していきます。
SampleConnectionTest.java
package jp.kara_kuri.flashairsample;
import android.util.Log;
import junit.framework.TestCase;
public class SampleConnectionTest extends TestCase {
private final static String TAG
= SampleConnectionTest.class.getName();
private static SampleConnection _conn
= SampleConnection.getInstance();
public void setUp() throws Exception {
super.setUp();
}
public void testSendRequest() throws Exception {
String command = "/command.cgi?op=104";
String result = _conn.sendRequest(command);
assertNotNull(result);
Log.d(TAG, "result = " + result);
}
}
2. ソースコードの説明
※JUNITの詳細については他のサイトなどで調べてみてください。
2-1. 継承した[TestCase]について
JUnit APIのTestCaseクラスを継承することにより、JUnitを利用して作成したソースコードの起動、確認を行うことができるようになります。
Android Studioでは初期状態でJUnitが使用できます。
2-2. [setUp()]について
今回は使用しませんが、試験を実行する前に行いたい処理などを記載します。
試験を実行した後に処理を行いたい場合、[tearDown()]を使用します。
2-3. [testSendRequest()]について
JUnitを使用して実行するメソッドを作成します。
実行するメソッドは”test + < 試験を行いたいメソッド名>(先頭を大文字)”をメソッド名とします。
2-4. [assertNotNull(result)]について
resultの値がnullの場合、エラーになるようにします。
これにより値が取得できたかが、ログを確認しなくても確認できます。
2-5. [Log.d(…)]について
Android Monitorのlogcatに取得した値を表示します。
3. ソースコードの実行
3-1. FlashAirをSDカードリーダに挿入してください。
3-2. Android端末の[設定] > [Wi-Fi]をタップし、FlashAirに接続して下さい。
3-3. 実行したいメソッドを選択して、右クリックし[Run …]を実行します。
3-4. 接続されているAndroid端末を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
3-6. [Android Monitor]の[logcat]を選択すると、FlashAirから取得した値が表示されています。
最後に
お疲れ様でした、FlashAir接続の実行は以上となります。
また機会がございましたらFlashAirの他のコマンドについても試してみたいと思います。
[…] 1-3. 前々回作成したクラスファイルを開きます。 […]