この業界の人なら、gdb を聞いたことがある方、使ったことがある方も多いと思います。
Open-OCD が定着した今、gdb を使うこともまた多くなってきていますが、CUI でのデバッグは、他のデバッガと比べてかなり使い勝手がわるいです。
しかし、emacs エディタ (以降は emacs と表記します) と gdb を組み合わせて使うことにより、かなり GUI に近い感じでデバッグが可能となります。
いくつか便利な点を挙げると、
- ブレークポイントがソースファイルに直接設定できる
- 現在のブレーク位置がソースファイルに表示される
- tags との連携により、実行しつつコード解析できる
- emacs-shell との連携により、ビルドとデバッグを効率よくおこなえる
などがあると思います。
慣れてしまえば、下手な GUI デバッガよりも使い勝手がよいです。
今回は、前準備として、MacOS に gdb を導入したいと思います。
gcc と emacs はすでにインストールされているので…
まずは HomeBrew (apt-get のような MacOS むけパッケージ管理ツール) をインストールします。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
本環境ではすでに Xcode をインストールしていたのですが、HomeBrew インストール時に自動でアップデートされました。
次に、HomeBrew を使って gdb をインストールします。
$ brew install gdb
とくに問題もなく、すんなりインストールできました。
次回は、じっさいに emacs で gdb を使ってみたいと思います。