以前の投稿で、ステーションモードについて説明しました。
これはこれで便利な機能なのですが、以下のデメリットがあります。
- 無線LAN親機が必要
- ほかの人にFlashAirの中身を見せたい時、無線LANのSSIDとパスワードを教えなくてはならない
- MACアドレスフィルタリングをしていたら、MACアドレスの追加か解除が必要
そこで今回は、無線LAN親機が不要で、FlashAirのSSIDとパスワードを教えるだけでほかの人にFlashAirの中身を見せることができ、さらにFlashAirを経由して無線LAN親機やモバイルルーターなどに接続し、インターネットに接続できる「インターネット同時接続モード」を説明したいと思います。
ここでは、FlashAirをノートPCに挿して使用する前提で説明をします。
今回もFlashAirのCONFIGファイルを書き換えますので、重要なファイルをバックアップしましょう。
バックアップ方法はこちらの投稿を参照して下さい。
それでは実際にCONFIGファイルを編集しましょう。
SD_WLANディレクトリの下のCONFIGファイルをテキストエディタで開きます。
APPMODEの変更
初期状態では「APPMODE=4」となっているかと思います。
これをインターネット同時接続モードの「6」または「3」に変更します。
「APPMODE=6」
FlashAir(AP側) 無線LAN SSIDの設定
FlashAirを親機として認識させるために、好きなSSIDを設定します。
ここでは例として、「FLASHAIRSSID」を設定します。
「APPSSID=FLASHAIRSSID」
FlashAir(AP側) 無線LANネットワークセキュリティキー設定
FlashAirにアクセスするために必要なパスワードを設定します。
これもSSID同様、好きなものを設定して下さい。
ここでは例として、「myflashair0123」を設定します。
「APPNETWORKKEY=myflashair0123」
FlashAir識別名設定
接続先の無線LANの中で、FlashAirカードを特定するための名前を指定します。
これもSSID同様、好きなものを設定して下さい。
ここでは例として、「myflashair」を設定します。
「APPNAME=myflashair」
インターネット(STA側) 無線LAN SSIDの設定
無線LAN親機やモバイルルーターなどのSSIDを設定します。
ここでは例として私の自宅にあるNECのAterm WG1800HPのSSIDを設定します(一部ぼかします)
「BRGSSID=aterm-xxxx-a」
皆さんはご自身の接続したいアクセスポイントのSSIDを指定して下さい。
インターネット(STA側) 無線LAN ネットワークセキュリティキー設定
無線LAN親機やモバイルルーターなどのセキュリティーキーを設定します。
「BRGNETWORKKEY=xxxxxxxx」
前述のSSIDの項目で設定した機器のSSIDに対するセキュリティーキーを指定して下さい。
以上で設定は完了です。
CONFIGファイルを保存し、FlashAirをノートPCから取り出して下さい。
もう一度FlashAirを挿入し、FlashAirが自動的にマウントされてから、無線LANのアクセス先をAPPSSIDで指定した「FLASHAIRSSID」にしてください。
セキュリティは「WPA2パーソナル」を選択し、APPNETWORKKEYで指定した「myflashair0123」を入力して下さい。
設定が正しく完了していれば、FlashAirに接続しているのにインターネットにも接続できます。
試しにYahoo! JAPANにアクセスしてみましょう。
今度はFlashAirにアクセスしてみましょう。
いかがでしょうか、インターネットにもFlashAirにもアクセスできたでしょうか?
インターネットにアクセスしようとしてFlashAirにアクセスしてしまう場合、FlashAirが無線LAN親機に接続できていないことが考えられます。
BRGSSID、BRGNETWORKKEYが間違っていないか、無線LAN親機側でMACアドレスフィルタリングをしていないか、している場合はFlashAirのMACアドレスが登録され、アクセスできるようになっているかなどを確認してみてください。